< My登山スタイル >
※これらは私の個人的なやり方・感想ですので
参考程度にご覧ください。
軽量化
何十kgでも、いくらでも担げます!
ってくらい力のある方なら問題ないでしょうが、
そんな筋力無いよ、っていう多くの女性の場合、
重い荷物を背負うのは辛いことです。
縦走ともなると、必要な荷物の数は膨大に。
けれども、一つ一つのアイテムを「1gでも軽くする」ことで、
気がつくと何kgも軽くなったりするものです。
私は夏のアルプス1泊ならソロテントで13kgぐらいです。
(一眼レフが入ってるし、もっと軽くできると思います)
どんどん最軽量アイテムは移り変わっていくのでそれは割愛して、
それ以外の部分で私が実践している軽量化の工夫をご紹介します。
要るモノと要らないモノを経験で知る
めっちゃざっくりとしていますが、「山で本当に必要なモノは何か?」って、実際山で経験してみないと意外と分からないものです。
山に行って帰って来たら、「これは要らなかった」「意外とこれが役に立った」「あれを持ってくればよかった」というものを思い返して書き留めてみましょう。
私の経験では「ゴミ袋」「輪ゴム」が、意外と必要なアイテムです。
逆に荷物になったのは「多すぎる食料」と「余分な着替え」。
でもいざという時に役立つこともあるのでなんとも難しいものですが。
登山の経験がある程度増えてくると「あれ、私何か入れ忘れてる?」って思うくらい荷物が軽くなります(笑)(単に、体力がついて多少の重さを感じなくなるというのもありますが)
また、登山の経験を積むうちに余計な機能の付いた商品を見抜くことが出来るようになるので、より軽くコンパクトで機能性の高い道具を選ぶことが出来るようになります。
1つで何役も果たすモノを持つ/応用、代用する
ヘッドランプがあればランタンは無くてもいい、など1つのアイテムをいろんな用途に応用させて使う、また多様な用途に使えるような仕様のものを選ぶことで、持って行くアイテム数を減らします。
よくあるのは、レインスーツを防寒着に数えることです。ただしレインスーツは防風性は高いですが、保温を目的に作られたものではないので、どれくらい寒さをしのげるものなのかを試してみて経験的に知っておいた方がいいです。
また「ピクトリノクス」のような多機能ナイフは、ナイフだけでなく栓抜き、爪切り、ハサミ、ドライバー・・・などいろんな機能がコンパクトに納められています。
私はこれで調理も済ませています。
軽くて頑丈な素材の道具を買う
同じ道具でも、素材や作りによってその機能を発揮しつつ軽く、丈夫なものを各社競い合って開発し続けていますので、どんどんいいものがこれからも出てくると思います。
コッヘルは素材にチタンが使われるようになってからとても軽くなりました。
防寒着やシュラフは、上質なダウンほど少ない量でより多くの空気を含んで広がるため、軽く暖かくなります。
テントも、ソロテントや2人用のものなら2kgを切るのが当たり前になってきています。
しかし当然、いいモノは高い。体力をお金でカバーするか、お金を体力でカバーするか(笑)
山用に買い足す、必要な中身だけ持って行く
たとえば「財布」、普段使っている財布の中にはたくさんのカード類が入っている方が多いと思いますが、山で必要の無いものは置いていきます。というか、登山用の財布を用意してもいいと思います。軽くて使いやすいもので、防水だと尚いいです!(アウトドアメーカーでも防水の財布はほとんどありませんが・・・)
中身はお金と最小限のカード類。ポイントカードなどはほとんど不要なので、「テレホンカード」(←電波の入らない山小屋で公衆電話に使えることも)「クレジットカード1枚」(←いざという時のために、一応)「免許証」「健康保険証」「山岳保険証」くらいにしぼるだけで、だいぶコンパクトになります。
さらにつきつめれば、山では1円、5円、10円、50円玉はまず使わないのでそれも置いていきます(笑)
着替えは基本、少なめ
1∼2泊程度だと、シャツやズボンの着替えは持って行きません。
人によりますが、私は「靴下」「タオル(バンダナ)」だけは日数分持っていっています。最小限にして洗って洗濯するといいのでしょうけれど、なるべく山の上で水を汚したくないのと、いまのところ3泊以上の山行をしていないので洗わずに済んでいます。
けれど「着替えを少なく」という軽量化は一概にいいとは言い切れず、雨でびしょ濡れになった場合には着替えがあると命拾いすることも。。。
さいごに
今、山登りを始めたばかりで
「重い荷物が担げない・・・どうやったら担げるようになるの?」
と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
私も山登りを始めた頃は20Lのザックに最低限の荷物しか入れず、
ガスバーナーさえ「永遠に私が持つことはないだろう」
と決め込んでいたほど非力でした。
それが、仲間たちがテント泊の形態を取ることが多くなり、
またとても楽しそうなので
「私もやりたい!」と思っているうちに、
いつの間にかソロテントを買って担いでいました。
今では10kg程度は全く苦にならず、
15kg程度までは特に苦痛を感じずに縦走することが
出来るようになりました。
(17∼18kgになると急にしんどくなりますが)
回数をこなして慣れること、
そして「楽しい」と思って山に登っていると、
いつの間にかたくさん背負えるようになっていると思います。
少しずつ、焦らず、ゆっくり、ガンバレ。