< 登山のお勉強 >
※これらは私の個人的なやり方・感想ですので
参考程度にご覧ください。
山の天気
山は寒い
普段全然山に登らない方には想像がつかないかもしれませんが、2000mを越えるような高山では5月のゴールデンウィークはまだ何メートルもの積雪が残るまさに雪山、白銀の世界です。そして「白馬大雪渓」などに代表されるような雪渓には大量の雪が真夏も残っています。
そして9月末にもなれば、いつ初雪が降ってもおかしくありません。山は、街に比べて確実に寒い、と思って間違いありません。
「標高が100m高くなると気温は0.6℃下がる」というのは学校でも習った通り、多くの方が知っていると思います。夜には更に冷え込むことが多いです。
天気予報を見る
山に登る前に、現地の天気予報を調べると思いますが、あれは標高の低い街中の天気予報です。
私は「日本気象協会」の「登山天気」を見ることが多いのですが、ここに出ている天気予報も近隣の街(下界)の天気です。そして標高ごとの風速と気温が出ていますが、これはコンピューターによって予測されたデータであって、現地の実際の気温とは異なることもあります。だいたい近い気温を予測しているとは思いますが、このデータを見て山に行ったところ、実際の現地の気温は予測よりも10℃近く低かったこともあります。
それでは全然役に立たないかというとそんなことも無く、気温の数値は目安と思っておいて、自分が登る前後の日との寒暖の差を見て、今よりも寒くなりそうか、暖かくなりそうかの目安にします。
ネットで検索しても、今の山の気温がどれくらいだとか、どれくらいの防寒具が必要かの情報は、なかなか見つけられないもの・・・。
1∼2週間前くらいまでのうちに近隣の山へ行ったことがあると「だいたい今はこれくらいの気温になっているだろう」という感覚が掴めるのですが、しばらく山へ行っていないとこの感覚はすぐに鈍り、甘い予測をしてしまうこともしばしば・・・。
基本的に「今、街で感じている気温よりもだいぶ寒い」と思っておいた方がいいと思います。
アルプスなどの高山の「夏」は短いです。そして「夏」といえど、下界の夏よりも涼しいです。夜中でも凍えるほどの気温にはあまりならない程度・・・だと、私は認識しています。
年や場所によっても異なりますが、私の中で「高山の夏」と言える時期は「7月末∼8月末」までの1ヶ月程度だと思っています。7月の始めなどは、凍えるほど寒い夜になることもあります。